エクストリーム




ドッグタウン 失われた街
DOGTOWN


最近リリースされた70年代のスケートボード・ムーブメントをドキュメントした映画「LORDS OF DOGTOWN/ロード・オブ・ドッグタウン」の中に「PACIFIC OCEAN PARK/パシフィック・オーシャン・パーク(以下 P.O.P)」でのシーンが収録されている。

DOGTOWN 1

P.O.Pは1959年にサンタモニカ(カリフォルニア州)の海辺にオープンした巨大アミューズメント・パークで、1967年には閉館しましたが、「TONY ALVA/トニー・アルバ」、「JAMES ADAMS/ジェームス・アダムス」など、今はスケートボード界のゴッドファザーとして君臨する連中が、当時この辺りで(P.O.Pの有るサンタモニカビーチからからヴェニス辺りのエリア)波が無くサーフィンが出来ない日に、手作りのスケートボードなどに乗り始めた時は誰もその後スケートボードがのちにエクストリーム・スポーツとしての確固たる地位を確率するとは夢にも思ってなかったはずで有る。

DOGTOWN 2

閉館したP.O.Pはしばらくは取り壊されず、スケートボーダーのかっこうの遊び場になり、これがのちの70年代に起きたスケートボードの巨大ムーブメントの発祥に成り、当時はこのエリア一帯が「DOGTOWN/ドッグタウン」と呼ばれていた。

「DOGTOWN」は閉鎖された「P.O.P」も有り、忘れ去られた町と化し、浮浪者、ギャングなどのたまり場にもなり、警察が毎晩パトロールに訪れるようになったが、スケートボードの進化に大きな役割を果たした事は認めざる得ないだろう。

その後スケートボード・ブームが下火に成り始めた頃と時期を同じくし、新しいトレンドと成ったパンクロックのムーブメントも手伝ってか、「DOGTOWN」からスケートボーダー達は消え、パンク・ロッカーなど、違うジャンルの連中へと引き継がれて行った

この当時の「DOGTOWN」の貴重な映像を持っていた「JIMMY TAVAREZ/ジミー・タザレス」と彼のお父さん、そして弟の「RICK/リック」は、この映像を映画「LORDS OF DOGTOWN/ロード・オブ・ドッグタウン」に提供している。(ジミーは70年代のサーフィンムーブメントの立役者だった(ZEPHYR SURF TEAM /ゼファー・サーフ・チーム」のメンバーでも有った)

DOGTOWN 3 当時、P.O.Pで毎晩たむろしてた女性スケートボーダー「DERRA ZENTER/デボラ・ゼンター」は言う、「P.O.Pではスケートボードの他、ジーンズ製のスカートなどのファッションを初め、様々な新しいカルチャーが次々と生まれた。同じ頃ゴム製のホイルを装着したボードもメーカーから発売されるようになり、粘土やスチール製のホイルを付けたボードからゴム製のホイルのボードに乗り換えた時の衝撃は言葉にできなかった。とにかくスピードが全然違ったわ」。

(のちにベニスではローラースケートが流行るようになるが、これの立役者もスケートボード用のホイルで、ワイドで柔らかく、スピードの出るスケートボード用のホイルは装備したローラースケートはそれまでとはまったく違う高いパフォーマンスを手に入れ、これによりローラースケートをこれまでとはまったく別な次元へと移行していった)

彼女は若き日の「TONY ALVA/トニー・アルバ」や「JAMES ADAMS/ジェームス・アダムス」が「CIVIC AUDITORIUM/シビック・オーデトリアム(コンサートなどが行なわれるマルチ施設)の前で練習してたのを、鮮明に覚えており、当時まだ新しかったトリック「BERTS/バーツ(後ろのタイヤを横にドリフトさせ、鋭く回るテクニック)」を難なく決めてたジェームスの姿をハッキリと覚えてると言う。

現在の彼女は主人のマークと共に「Z-SPORTS」というスケートボード、サーフィン関連の商品を扱う会社を成立し、当時のDOGTOWNドッグタウン発展に貢献した地元の会社の商品を中心に扱っている。

「Z SPORTS」は地元ヴェニスで行なわれるイベントなどのスポンサーも多数請け負っている。デボラは「少しでも自分が育った地元に還元出来れば嬉しい」と思う傍らで、最近サンタモニカにオープンした巨大スケートボードパークにより,もう一度自身が経験したようなスケートボードのムーブメントが起きるのを楽しみにしてる」とも語っている。

DOGTOWN 4 最後にデボラはこのように語っている「当時の私たちの事をZ-BOYSのグルーピーだと言う人も居るけど、それは間違い。私たちは彼等が有名になるローカルボーイ時代から知ってるのだから、それらの罵声はひがみにしか聞こえない。私は自分のルーツで有り、自分のアイデンテティーを築き上げたくれたDOGTOWNでのライフスタイルを誇りに思う反面、ああいう事が許された良き時代はもう終わったのではないのか、、もう二度とあの夢のような時代は形を変えてでも戻って来ないのではないかと思う。DOGTOWNは私に取って映画では無く、私の人生そのものだから」。

今はもう、失われた街「DOGTOWN」。あの時代へ戻る事は出来ないが、最近公開された映画「LORDS OF DOGTOWN/ロード・オブ・ドッグタウン」を通し、当時の空気やテンション感の疑似体験は出来る。まだこの映画を見ていないスケートボーダーは是非チエックして頂き、スクラップから世界ランクのカテゴリーを作り上げた男達の姿を見て頂きたい。



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